会社を運営していく上で様々な手法があります。そのうち、今回はベンチャーキャピタルとエンジェル投資家について、もう少し掘り下げてご案内したいと思います。
ベンチャーキャピタルとは
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業やスタートアップ企業など、今後高い成長が予想される未上場企業に対して出資を行う投資会社のことです。ベンチャーキャピタルの目的としては、出資した会社が未上場時に出資をして、投資をした企業がその後上場などをし他あとに株式などを売却することでキャピタルゲインを得るということになります。
ベンチャーキャピタルのメリット
ベンチャーキャピタルの出資を受けると様々なメリットがあります。まずは、財務状況が改善するので、さらなる資金の調達が可能になりやすいということです。これはベンチャーキャピタルの投資によって財務状況が良くなるので、金融機関も融資がしやすくなるということです。これは世間的にもベンチャーキャピタルから事業内容を評価されて出資してもらっているということが認知されたことになるので、その結果会社の信用力が高まるということになります。また、業務拡大なども期待できます。これはベンチャーキャピタルは、多くの企業に投資をしているので、投資先の企業同士が業務提携をするとシナジー効果が期待できます。シナジー効果が上がれば、企業の成長も進み、ベンチャーキャピタルとしても更に多くのキャピタルゲインを得ることが可能になります。あとは、ベンチャーキャピタルは出資する以上経営にも関与することになりますが、今までの投資で得たノウハウが投入されることになり、結果として経営のノウハウを企業側として得られるということになります。
ベンチャーキャピタルのデメリット
ベンチャーキャピタルのデメリットとしては、ベンチャーキャピタルの予想通りに上場などが進まなくなる場合には、株式の買取を迫られる可能性があります。あとは、ベンチャーキャピタルも出資している以上、経営に鑑賞される可能性がある点もデメリットとしてあげることができると思います。
エンジェル投資家とは
「エンジェル投資家」とは、起業家のスタートアップを助ける個人投資家を指します。もともと、欧米の演劇業界、アメリカのブロードウェイ、ハリウッドの映画業界では、事業を支援する個人支援家のことを「エンジェル」とよんでいて、エンジェル投資家はこのエンジェルが由来しています。エンジェル投資家の立ち位置としては、家族や知人などどの融資と金融機関からの融資のちょうど中間に存在して、起業家が会社を立ち上げたスタートアップ時に資金を提供します。通常金融機関やベンチャーキャピタルの場合は融資などの審査がとても厳しいですが、その分審査に通れば大きな金額が融資されることになりますが、エンジェル投資家の場合はどちらかというと、500万円から2,000万円といった少額であるという点が特徴となります。エンジェル投資家の殆どが元起業家ということが多く、そのためエンジェル投資を受けると資金を投資してくれるだけでなく、起業家としての経験など経営のアドバイスをしてくれます。エンジェル投資家のビジネスモデルとしては、スタートアップ企業に対して出資をして、そのスタートアップ企業が将来上場などをした場合に、株式を売却してキャピタルゲインを得るというものとなり、この点はベンチャーキャピタルと同じです。
エンジェル投資家のメリットとデメリット
エンジェル投資家のメリットは、前項もご案内したように資金提供だけではなく、経営のアドバイスをしてもらえるということです。エンジェル投資家には起業家としての成功実体験がありますので、それに基づいて様々なアドバイスを受けることが出来ます。一方でデメリットは、結局エンジェル投資家から出資されているので、過度の経営の口出しを受ける場合もあります。そうすると、人間関係の問題も発生して、状況によっては資金の引き上げということもありえます。